建物の雨漏り、漏水補修

私は防水工事というものをしています。

防水工事では、雨漏りなど建物内への漏水を防ぐ防水工事と、実際に雨漏りなどの漏水が起きた後にその漏水を止める止水工事というものがあります。


先日梅雨は明けましたが、今年も何件か雨漏りを直す工事がありました。


基本的に建物内への漏水箇所は地下が多いですね。

やはり建物の外側の水位が雨などで上がると、隙間から簡単に漏れてきます。


隙間というのはクラックなどのごく狭い部分であって、数センチあるようなハッキリとした隙間があるわけではありません。

止水をやっていますとやはり経験的に漏れやすい箇所が分かって来ますので、漏水箇所はすぐに見つけることが出来ます。


但し、地下の様な普段人が行かない場所ですと、複数箇所からの漏水がある場合があります。

建物の劣化によって誰も行かない間に何箇所も水の通り道が出来るわけです。

漏水している地下室では湿度が高く、床や壁や天井まで全てビチャビチャに濡れています。


ですので、送風機などを使って全体的に乾かして、漏水箇所を洗い出す必要があります。

漏水を止めた後も送風機などで乾かしてどこからも漏水が無いことを確認しないといけません。


地下での漏水補修は作業としては簡単で、それは人が住んでいない箇所だったりしますので、屋根や壁からの雨漏りよりも、気を使う部分が少ないからですね。


屋根からの漏水であれば、漏水箇所を特定した後は止水というよりも防水工事で対応します。

水を止める工事としては楽ですが、漏水箇所の特定段階では部屋に水が入ったり、早く止めないと生活への問題がありますからその辺りは大変です。


壁からの漏水は1番大変ですね。

漏水箇所の特定にも、止める工事でもどちらも大変です。

足場を建てられれば楽ですが、大抵の場合はゴンドラやブランコなどの、窓拭きなどでよく見る方法で施工する流れになります。

壁からの漏水ではその分の費用も余計にかかりますね。


止水工事では止水専門の方もいて、止水屋さんと言われるのですが、止水屋さんは割と高単価で仕事をしますので、見積りをお願いすれば安くても50万から100万程度は費用がかかります。


防水屋が止水をする場合は最低10万程度まで下がることもあるので是非防水屋へ依頼をしてもらうのが良いと思います。


しかし、当たり前ですがやはり止水専門の職人の方がきっちり止めると思います。

止水工事では一度で雨漏りは止まらずに二度、三度と施工してやっと止まったりしますが、止水専門の職人の方が止めるまでの回数は短いかと思います。


雨漏りといっても寝室であったり、居間であったり、生活に支障の少ない場所であったりと、どんな状況かによってもスピード感や掛けるべきお金も変わると思いますので、複数見積りを取る(時間が許せば)などして良心的な業者にお願いするといいですね。


雨漏りの補修などは専門的すぎて金額の妥当性が難しいですから、実績や人間性など色々な角度で見てもらってもいいかもしれません。


水を止めるまで追加料金が掛からないかも確認した方が良いですね。

追加、追加と平気で後から言う業者もいます。

確かに追加で材料、工賃は掛かるんですが、何のための見積りなんだと思っちゃいますよね。


是非きちんとした業者に依頼して、嫌な思いをせずに工事期間中は過ごしてもらいたいですね。