建設現場の今と昔
昔といっても私が建設業に就いた頃なので、17年ほど前の現場になりますが。
その頃の現場では毎日喧嘩が起きていました。
マジです。
毎日だし、しかも複数です。
建設現場では工種毎に別の会社が請け負っていて、一つの現場に多い時では30社以上の業者が入ります。
例えば足場工事(鳶)の会社、左官工事の会社、クロス(壁紙)、塗装、鉄筋など様々な人が一つの建物を造っています。
喧嘩というのは基本的に業者内ではなく他の業者と起こります。
建物は基礎から最終クリーニングまで別々の会社が順番に手を掛けていく訳です。
各工事の進捗や問題点など日々の状況は毎日行われる打ち合わせで調整します。
打ち合わせは各工事の現場での代表者である「職長」と呼ばれる人が集まって行います。
左官の職長、足場の職長、クロスの職長、など数十人で話し合います。
そこでは確実に毎日喧嘩が起きていました。
口喧嘩がほとんどですが、稀に手も出ます。
そりゃほぼ全員元ヤンですから
70代の大工さんが40代のボード屋(部屋の壁とか造る人)に殴りかかったりしてます。
私みたいな普通の子は遠くから見てるしかありません。
だって顔怖いしめっちゃ刺青見えちゃってますし
……
そんな現場も今では平和になりました。
自分勝手にしてれば皆んなから嫌われて誰も協力してくれません。
まだオラオラ系の人もいるけどね
若い子に厳しくしてても嫌われちゃいます
たまにいるけどね
今1番若い子に厳しい業者は
ゼネコンです。
ゼネコンが1番体育会系
現場監督は大変だよーーー
たいへんよーー
それでも今と昔で一番変わったのもゼネコンです。
昔の現場監督は現場の後半は帰れませんとか、
週一日だけ家に帰ったりとか、1ヶ月休みなしとかです。
事務所に泊まり込みです。
でかい現場だと最後の二、三ヶ月はそんな状況になってました。
今は帰れるもんね(終電)
休めるもんね(日曜日だけ)
職人にキレられないもんね(たまに)
所長に殴られないもんね(多分)
ゼネコン辞めた人が他の業界に行ってめちゃホワイトでびっくりしたりしてます。
監督さん、いつもお疲れ様です!!
辛くなったら仕事辞めろよ!
ちなみに職人の会社は以外とホワイトです。
ブルーカラーだけどね